新年を迎え、皆様いかがお過ごしでしょうか。
初詣はもうお済みですか?
埼玉県内でも屈指の長さを誇る、約550mの参道を持つ神明神社を紹介します。
大宮氷川神社に次ぐ長さを誇るこの参道は、初詣に訪れることで、清々しい気持ちで一年をスタートさせてくれることでしょう。
参考サイト:Youtube 超ローカルお散歩 埼玉県久喜市菖蒲町 探検サイクリング
神明神社の情報
基本情報
住所 | 埼玉県久喜市菖蒲町上栢間(かみかやま)3366 |
アクセス | 白岡菖蒲インターから約7km、桶川加納インターから約3.6km |
駐車場 | 参道入口近く(鎮守の森公園の駐車場) 10台程度、二の鳥居の近く10台程度 |
神明神社の歴史
神明神社は、社伝によれば景行天皇の時代(伝承では2世紀から4世紀頃)に創建されたと伝えられる古社です。
江戸時代には、初代内藤正成をはじめとする歴代の内藤家当主に保護され、栢間村を含む周辺五ヶ村(戸ヶ崎村、三箇村、新堀村、小林村)の総鎮守として、地域の人々から篤い信仰を集めました。
現在の本殿は天保8年(1835年)に再建されたもので、昭和38年(1963年)に屋根の改修が行われました。
神社の森である社叢(しゃそう)は約1.74ヘクタールを有し、500メートルを超える参道林と境内林から構成されています。
埼玉県東部低地の自然植生をよく示す貴重な自然林として、昭和52年(1977年)に埼玉県の天然記念物に指定されました。
参考サイト:久喜市 広報連載久喜歴史だより 第11回 神明神社と社叢(しんめいじんじゃとしゃそう)
神明神社のオヒタキと筒粥
神明神社では、毎年2月14日前後の日曜日に「オヒタキ」という防火防災を祈願する鎮火祭が行われます。
神事の後、境内で薪を焚き上げ、宮司が祝詞を奏上します。
氏子たちは手拍子をしながら焚き火の周りを回ります。
かつては若者たちがもみ合いながら回る勇壮な儀式だったそうです。
オヒタキは、新しく氏子になった人が地域社会に迎えられる場でもありました。
以前は「筒粥(つつがゆ)」という占いも行われており、焚き火の残り火で米と葦を炊き、筒の中の米粒の数で17種類の作物の豊凶を占っていました。
この占いから、かつてこの地域で様々な作物が生産されていたことが分かります。
これらの神事は古くから行われており、江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』にも記述があります。
元々は1月14日・15日に行われていましたが、暦の変更により現在の日程となりました。
参考サイト:久喜市 第99回 神明神社(しんめいじんじゃ)のオヒタキ
神明神社の様子

神明神社の参道の入口です。
入口には一の鳥居が建っています。

参道に足を踏み入れると、樹木に覆われているためか、周囲とは異なるひんやりとした感覚に包まれました。
木々の間からは複数の鳥の鳴き声が重なりあって聞こえてきます。
足元には三列の石畳が奥へと続いています。
時々すれ違う参拝の方と挨拶しながら進みます。

参道を進むと、100mごとに入口からの距離を示すプレートが設置してありました。
また、樹木にも名前を書いたプレートが掛けられています。
アカシデが多く見られ、他にヒサカキ、シロダモ、エゴノキ、アズマネザサなどが生えているそうです。
参考サイト:久喜市 県指定 神明神社の社叢

参道を奥まで進むと、二の鳥居と拝殿が見えてきました。


二の鳥居の手前の右側には、手水舎があります。
水盤には水は流れていませんでした。
手水舎の屋根の立派な龍などの彫刻が目を引きます。

二の鳥居をくぐると左手に神楽殿が建っています。
ネットで調べたところ、現在は神楽は行われていないようですが、かつては神楽が奉納されていたのかもしれません。

拝殿に着くと、参拝者の姿が見られました。
二の鳥居近くの駐車場からベビーカーを押してくる人もおり、参道からと駐車場からの参拝者は半々くらいに見受けられました。
長い参道を歩くのが難しい方々も気軽に参拝できて安心ですね。
初詣を済ませ、帰路に着きました。
最後に
久喜市菖蒲町の神明神社は、長い歴史と豊かな自然に囲まれた、とても神聖な場所です。
特に埼玉県の天然記念物に指定された社叢を持つ約550mの参道は、訪れる人々を魅了します。
初詣に訪れて、清々しい気持ちで新年を迎えてみてはいかがでしょうか。
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