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久喜新ごみ処理施設等の工事現場を見学しました

2024年11月6日

2024年現在、久喜菖蒲公園の近くの菖蒲清掃センターの隣で、久喜新ごみ処理施設等の建設工事が進行中です。

新ごみ処理施設は、他に余熱利用施設(仮称)本多静六記念市民の森・緑の公園が建設され、2027年4月稼働を予定しています。

ごみ処理場は迷惑施設のイメージが強いですが、それを払拭する、広島市の「美しすぎるごみ処理場」が話題です。

久喜の施設は、ごみ処理施設に公園や余熱利用設備を併設し、周辺環境と調和する施設にするそうです。

建設工事の概要説明・現場見学会を行っているとのことなので見学に行ってきました。

(2024年11月に見学させてただきました)

新ごみ処理施設等の概要説明・現場見学会の基本情報

会場久喜市菖蒲町台277-1 ごみ処理施設現場事務所 3階 大会議室
日時火曜日から木曜日 9時~15時の間 2026年9月ごろまで
※毎日開催している訳ではないようです。
アクセス白岡菖蒲インターより約3.5km、久喜インターより約3.3km
駐車場数台
予約必要、電話またはE-mail
TEL:0480‐85-1111
E-mail:shigenjunkan@city.kuki.lg.jp
各種リンク新ごみ処理施設等の概要説明・現場見学会を開催しています
「新ごみ処理施設」について パワーポイント

概要説明・現場見学会の申し込み

現場見学会に参加するには予約が必要とのことで、電話で申し込みをしました。

電話する前は事務的に対応されるかと考えていましたが、担当者の方には想像していたよりもずっと丁寧に案内いただき、大変助かりました。

一人で参加できるか確認すると、他の団体で概要説明・現場見学会を実施する日に一緒に参加させていただけるとのことで、同席させていただくことになりました。

また、デッキでの見学のみについては、事前に連絡すれば随時対応いただけるとのこと。

当日の集合時間や駐車場の場所なども詳しく教えていただき、スムーズに参加できそうです。

新ごみ処理施設等の概要説明・現場見学会に参加

新ごみ処理施設等概要説明

ごみ処理施設現場事務所に到着すると、最初に概要説明をしていただきました。

久喜市の職員の方と、建設を担当されている五洋建設の方にお話しいただきます。

概要説明用に詳細な資料が用意されていました。

事業者

建物の建設を五洋建設ごみ処理施設の施工を川崎技研ごみ処理施設の運営をカナデビア(旧日立造船)が行います。

どの企業も多くの実績がある企業とのことです。

ちなみに、ごみ処理施設の焼却炉は2つあり、メンテナンスや不具合時に片方止めても稼働できるようになっていますが、万が一両方止まってしまった場合でも、カナデビアが運営する別の自治体のごみ処理施設で処理できるように提携を結んでいるそうです。

余熱利用施設の運営はコナミスポーツです。

引用:久喜市「新ごみ処理施設」について

新ごみ処理施設と余熱利用設備、公園の広さ

新ごみ処理施設敷地は約40,000㎡で、余熱利用施設と公園は約93,000㎡で合計約133,000㎡

約133,000㎡はどれくらいかというと東京ドーム約3個分(約46,755㎡)、久喜菖蒲公園の約3分の1個分(約400,000㎡)、モラージュ菖蒲の敷地面積(約143,000㎡)の約0.93個分とかなり広さです。

設備施設(施設規模)

エネルギー回収施設が155t/日、マテリアルリサイクル施設が11t/日処理できます。

エネルギー回収施設とは燃やせるゴミの焼却施設のことをいいます。

ゴミを焼却して電気や温水にするため、エネルギー回収施設というそうです。

今まで久喜市のごみ処理施設では発電などは行っていませんでしたので、環境に優しくなりますね!

マテリアルリサイクル施設は燃やせないごみと粗大ごみを分別、回収する施設のことです。

建物の高さ

建物は地上6階、地下1階で、高さは33m、煙突部分は59mです。

近くの施設では、NHK菖蒲久喜ラジオ放送所の送信アンテナの高さは第1放送が245m、第2放送が215mですので、煙突はそれらの約4分の1の高さ。

ちなみに、第1放送送信アンテナの高さ245mは埼玉県で一番高い建築物です!

事業費と発電量

事業費は約422億円で、内訳は建設費265億円、運営費(20年間)145億円、旧施設(菖蒲清掃センター)解体費12億円です。

事業費には余熱利用施設や公園は含まれておらず、それらの事業費は約130億円で、内訳は建設費83億円、運営費(20年間)47億円です。

事業費について、周辺の自治体との比較を桜井すぐる北本市議会議員のブログでされていました。

条件が違うので一概に比較はできませんが、興味深いのでよかったらご覧になってみてください。

ごみ処理費は現在年間29億円ですが、新ごみ処理施設では14億円削減され年間15億円の計画です。

ごみ処理費には施設運営、収集、資源分別、塵芥処分だけでなく、資源売却、売電も含むとのこと。

発電量は20,500MWh/年で4,600世帯相当の量を見込んでいます。

ごみ処理施設は24時間稼働とのことで、夜も発電できます。

ちなみに菖蒲パーキングエリア近くの栢山沼の水上太陽光発電の発電量は2,457MWh/年の見込みですので、栢山沼の約8倍の発電量です。

記事リンク:各地のおみやげが買える!菖蒲パーキングエリア

新ごみ処理施設整備の経緯

引用:久喜市「新ごみ処理施設」について

現在久喜市には3か所清掃センターがあり、久喜宮代清掃センターは1号炉が昭和50年稼働(49年経過)2号炉が昭和55年稼働(44年経過)、菖蒲清掃センターが平成元年稼働(35年経過)、八甫清掃センターが昭和63年稼働(36年経過)で老朽化が進んでいます。

ごみ焼却施設の耐用年数は30年から35年と言われているそうで、昭和50年稼働の久喜宮代清掃センターは全国でもトップ5に入るような稼働年数で、いつどこが故障してもおかしくない状態とのことです。

以前から久喜宮代清掃センターは移転予定地を探していましたが決まらず、菖蒲清掃センターの地元の方々に受け入れていただき、3か所集約しての新設になりました。

ごみ処理の変更(令和9年度~)

引用:久喜市「新ごみ処理施設」について

2027年4月に新ごみ処理施設が稼働すると、ごみの出し方が変わります。

今までプラスチックを分別していましたが、プラスチックを燃やせるごみとして生ごみと一緒に出せるようになります。

分別の手間が省けますし、電気や熱として再利用できて環境に優しくなりますね

プラスチックごみについて貴志信智久喜市議会議員がYouTubeで詳しく解説されていますので、ぜひご覧になってください。

プラスチックごみの現状や、新ごみ処理施設が稼働することでどうなるのか日ごろ私たちがごみをどうしたらよいのかなど説明しています。

動画が作成されたのが3年前で、新ごみ処理施設の稼働が2026年と仰っていますが、現在の計画では2027年です。

「余熱利用施設・(仮称)本多静六博士記念公園」について

引用:久喜市「新ごみ処理施設」について

余熱利用施設と公園(仮称 本多静六博士記念公園)も新ごみ処理施設と一緒の2027年4月に稼働開始予定です。

余熱利用施設、公園と新ごみ処理施設を一体的に整備することで、迷惑施設と呼ばれない施設にします。

余熱利用施設は地上2階建てで、温水プール(25m、幼児用、流水)温浴施設(大浴場、サウナ、露天風呂)トレーニングジム飲食店などが入る予定です。

余熱利用施設の運用が始まると、菖蒲温水プール(アクレ)は閉鎖になるとのことでした。

トレーニングジムの利用が開始されたら毎週通おうと考えています。

営業時間が夜遅くまでやっているようであれば、週に2回以上行きます!

公園は、広場ウォーキング・ランニングコースバーベキューエリア遊具などが整備されます。

遊具は子どもに人気のふわふわドームも設置されるそうです。

ウォーキング・ランニングコースは複数のコースになっており、公園内だけでなくごみ処理施設の屋上にも繋がり、全長は約1.6kmの予定とのことです。

3階のデッキから建設現場を見学

概要の説明が終わると、次はデッキからの建設現場の見学です。

デッキは現場事務所の3階の眺めのいい場所にあり、展示パネルもあって工事の状況や今後の予定がよく分かるようになっています。

見学デッキからの眺めです。

3台の大きなクレーンが目立っています。

現在は地下を掘り、基礎の杭を打っているところです。

来年2025年から地上の躯体工事が始まります。

建設現場の工事の活気のある音がしたので少し動画を撮りました。

デッキではかなり大きな音が聞こえます。

南の住宅がある側には壁が立っており、近くにお住まいの方に配慮されていることが分かります。

手前の大きなクレーンは350tクラスで、アームの長さは70~80mもあるそうです。

NHKのラジオアンテナと、高圧送電線の鉄塔も見えて壮観な眺めでした。

現場内には感電注意の看板がいくつかありました。

クレーンがNHKのラジオアンテナからの影響で帯電するそうで、それの注意喚起をしているそうです!

デッキの反対側の壁には、毎月の工事の進捗が分かる写真が貼ってありました。

工事の進捗のパネルの横には、年度ごとの工事の概要のパネルが貼ってあります。

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新ごみ処理施設などの敷地と現在の様子

概要説明、見学が終わったあと、新ごみ処理施設などの敷地が分かったので現在の様子を見てみました。

Googleマイマップのみどりの線の中が新ごみ処理施設などの敷地です。

オレンジの線は清久さくら通りから新しく道を整備するところです。

備前堀川沿いに道路ができます。

現在使用している清久さくら通りから菖蒲清掃センターに続く道は廃止され、公園の一部になるそうです。

Googleマイマップのみどりの線で囲われた中を横切っている道路が廃止されます。

オレンジの家のマークは建設事務所です。

左の青のマーク辺りに余熱利用施設右の青のマークの辺りに新ごみ処理施設ができます。

北側の清久大池通りから撮った写真です。

左の建物が菖蒲清掃センターです。

清久さくら通り側の公園の建設予定地の南角から撮影しています。

緑のネットの左側が公園になるエリアです。

公園は来年2025年から建設が始まるそうです。

清久さくら通りから菖蒲清掃センターに続く道です。

この道廃止され、公園の一部になります。

備前堀川に掛かっている橋から道路工事を撮っています。

分かりづらいのですが、道路の形が見えてきています。

現場事務所の東側の道路の整備の様子です。

【追記】2025年9月21日の様子

2025年9月21日の北側からの様子

2025年9月21日に、建設の様子を外から見に行ってきました。

備前堀川を挟んで北側から眺めると、建物の骨格がはっきりと分かります。

25年9月21日の南側の様子

南側から見た様子です。

建物の鉄骨が組まれ、その独特な形状がはっきりと見えてきました。

フロアの説明をする横断幕がかかっています。

建設中の建物に、各フロアを説明する横断幕が掲げられていました。

  • 3階(高さ12m):テラス・屋上庭園
  • M3階(高さ15.2m):テラス・屋上庭園
  • 4階(高さ18.5m):ランニングコース

このほか、写真には写っていませんが「2階(高さ6m)パークサイドテラス」という横断幕もありました。

完成後、これらの場所からどんな景色が見られるのか、とても楽しみです。

新しい道路の工事の様子です。

だいぶ形が見える段階まで進んでいます。

工事完了は2026年1月30日を予定しており、完成まで約4ヶ月となりました。

最後に

新ごみ処理施設が建設されるということは知っていましたが、実際に説明を受けて見学し、概要がよく分かりました。

このような大規模な建設現場を見学できる機会はあまりないと思いますので、ぜひみなさんも見学してみてはいかがでしょうか。

また、近くに久喜菖蒲公園や、キセキ食堂 久喜店がありますので、見学の前後に立ち寄ってみてください。

記事リンク:1周2.6kmのジョギングロード!散歩に最適!久喜菖蒲公園

記事リンク:低温熟成のとんかつがうまい!キセキ食堂 久喜店

記事リンク:おいしい定食と佐野らーめん!まぁちゃん食堂/麺屋まさと

  • この記事を書いた人

菖蒲町ふらっとガイド

菖蒲町育ち、菖蒲町在住の40代。 少しでも菖蒲町の魅力をお伝えできればと思っています!

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