大地工房は地中熱を利用して栽培したきくらげを「大地のきくらげ」として販売しています。
きくらげといえば中華料理の炒め物や、リンガーハットのちゃんぽんの具材のイメージぐらいで、あまり意識して食べたことがありませんでした。
菖蒲町のとなりの桶川で育てており、直売所があるとのことで購入して食べてみました。
参考リンク:Watch Report「地中熱できくらげ栽培〜PEC〜」(埼玉ビジネスウオッチ2025年3月1日放送分)
もくじ
大地工房の情報
大地工房の住所や運営会社、地中熱システムの情報です。
基本情報
住所 | 埼玉県桶川市加納873‐2 |
定休日 | 土、日、祝日 |
アクセス | 桶川加納インターから約1km、白岡菖蒲インターから約8km |
駐車場 | 2台 |
お支払い | 現金(直売所) |
各種リンク | Webサイト:https://daichi-koubou.com/ Instagram:https://www.instagram.com/daichikoubou/ さとふる:大地のきくらげ3種セット Webサイト(株式会社PEC):https://www.pecbor.cc/ 遠藤社長のブログ:https://ameblo.jp/pecbor2006/ |
大地工房は株式会社PECが運営しています
大地工房は株式会社PECが運営しています。
株式会社PECは井⼾・地中熱⼯事、⼟壌・地質調査などを行っている会社で、その地中熱システムを活用したビニールハウスで、きくらげを栽培しています。
参考リンク:株式会社PEC
地中熱システムとは

地中熱システムとは、地中温度が年間を通して比較的安定していることを利用した、再生可能エネルギーシステムです。
地表から10mの地下では地上の温度変化の影響を受けにくく、その地域の平均気温に近くなり、東京では17℃程度に保たれています。
大地工房では、ヒートポンプ技術を用いて、地中の熱をハウスに利用します。
井戸から汲み上げた地下水を熱交換器に通し、熱を抽出または放出した後、別の井戸に戻しています 。(オープンループ方式)
熱は床暖房でハウス内部に供給します。
参考リンク:環境省 地中熱とは
参考リンク:ヒートポンプWeb講座
大地工房での地中熱システムのメリット
- 消費電力削減
地中熱を利用した空調設備は通年安定した温度の地中から採熱するため、一般的な空気熱源の空調機器と比較して消費電力量を30~50%程度削減できます。
- 安定した湿度と二酸化炭素濃度の管理が可能
床暖房は床を温めることで自然対流が生まれ、室内全体にムラのない暖房効果が得られます。
これにより、安定した湿度と二酸化炭素濃度の管理が可能になります。
きくらげは湿度を70~90%程度に保つ必要があり、また、高濃度の二酸化炭素にも弱いため、管理する必要があります。
参考リンク:Watch Report「地中熱できくらげ栽培〜PEC〜」(埼玉ビジネスウオッチ2025年3月1日放送分)
- 地球環境に優しい
再生可能エネルギーである地中熱を利用するため、空気熱源の空調機器と比較して電力負荷が少なく、CO2削減に寄与します。
また、冷房運転で発⽣する⾼温は地中へ排熱するため、ヒートアイランド現象の抑制効果もあります。
きくらげの栄養

きくらげは、その独特な食感だけでなく、豊富な栄養価も魅力の一つです。
特にビタミンDはきのこ類の中でトップクラスで、カルシウムの吸収を助け、骨の健康維持に役立ちます。
食物繊維はごぼうの約3倍と豊富で、便秘改善に効果的です。
また、免疫力を高めるβ-グルカンも含まれ栄養満点。
低カロリーでありながら栄養満点なきくらげは、健康やダイエットを意識する方にもおすすめです。
大地工房のきくらげの購入方法
大地工房のきくらげは下記で購入することができます。
- 大地工房 直売所 埼玉県桶川市加納873-2
- わくわく広場 ベニバナウォーク店 埼玉県桶川市下日出谷東 2‐15‐1
- わくわく広場 モラージュ菖蒲店 埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲6005-1
- 道の駅 べに花の郷おけがわ 埼玉県桶川市川田谷4324‐1
- 大地工房 ネットショップ
また、地域のイベントにも出店しているそうです。出店情報はInstagramをご確認ください。
大地工房の様子
直売所

大地工房は株式会社PECの敷地の中にあります。
会社の看板とオレンジの「国産きくらげ」ののぼりが目印です。

入口を入ってすぐのところに、2台分の駐車場が用意されています。
大きい看板がわかりやすいです。

工事や調査を行っている会社ですので、敷地内にはトラックや資材がたくさん並んでいます。

お客様駐車場の裏手に株式会社PECの事務所があり、そこがきくらげの直売所になっています。

事務所に入ると、玄関のすぐ脇が直売所になっています。
生きくらげと乾燥きくらげを販売しており、生きくらげは温度管理されていました。
入るとすぐ、奥にいた女性が出てきてくださり、購入できました。
栽培ハウス

対応いただいた女性にハウスを見学できるかお願いしたところ、偶然社長の遠藤さんがいらっしゃり、お時間もあるとのことで特別に見学させていただきました。
この白いハウスの中できくらげを栽培しています。

ハウスに入るときくらげの棚が目の前に!
その日のきくらげは収穫済みとのことですが、たくさんの大きなきくらげが並んでいます。
中は暖かく、湿度がとても高い感じがします。

温湿度計を確認すると、温度は約27℃、湿度は約90%でした。
湿度を保つのも井戸から汲み上げた地下水を活用しているそうです。

ハウス内は温度、湿度だけでなく、CO2も監視しています。
きくらげは植物ではなく菌のため、呼吸でCO2濃度が高まり、高くなりすぎると障害が起きてしまうそうです。

ハウスの角の床には床暖房のホースがありました。
床に薄めのコンクリートの下にホースが敷き詰められ、ホースの中を温かい不凍液が流れて室内をじんわりと暖めます。

これがヒートポンプユニットです。
揚水井戸から地下水を汲み上げて熱交換器で熱交換し、還元井戸に戻しています。

ヒートポンプユニットのコントローラです。
地中熱だけでなく、空気の熱も使用するとのことで、3月に訪問しましたが、この日は19℃と暖かく、空気の熱を使用していました。


左の写真のフタの下が揚水井戸で、右の写真が還元井戸です。
地下20mから水を汲み上げているそうです。
大地工房の生きくらげを食べてみました

生きくらげ 2袋を購入しました。
見た目が肉厚ぷりぷりで、食べなくてもおいしいのが分かります。
生きくらげはおそらく今まで食べたことがないので楽しみです。
きくらげは火を通して召し上がってください。きくらげに限らず、きのこ類は生で食べると食中毒やアレルギー症状の原因となる可能性があります。
お刺身にしてわさび醤油

シンプルにお刺身にしてみました。
レシピは大地工房のInstagramで作りました。
まずは何も付けずに食べてみると、特別なくせや風味はなく、ぷりぷりサクサクと心地良い食感。
わさび醤油につけて食べると、まさにくらげのお刺身のようでとてもおいしいです。
お醤油とわさびの風味がダイレクトに味わえるため、いろんなお醤油、わさびで食べてみたいと思いました。
きくらげと牛そぼろの3色丼

きくらげと牛そぼろの3色丼を作って食べました。
これも大地工房のレシピで作っています。
きくらげと牛そぼろだけでもとてもおいしいです。
そこに炒り玉子のやさしい味とふわふわの食感と、ピーマンの苦みとサクサクとした食感が合わさるとさらにおいしく感じます。
参考リンク:大地工房 レシピ
最後に
生きくらげは肉厚でぷりぷりサクサクとした独特の触感で、それだけで主役になるおいしさに驚きました。
エコでおいしく、健康によい大地のきくらげをぜひ召し上がって見てください!
